八王子市椚田町の東京八王子蒸留所の見学に行ってきました。八王子市民にとっては見どころ満載の必見ツアーでした。
東京八王子蒸留所の見学はキャンセル待ちの人気ツアー
東京八王子蒸留所の見学ツアーは各回定員8名ですので、キャンセル待ちが出る人気ツアーとなっています。駅から歩けるので、お酒の試飲が楽しみやすいのもポイントですが、駅から歩ける位置にあって住宅街に位置する蒸留所っていうのは珍しいですね。
イトーヨーカドー八王子店から歩いて数分の所にありました。東京八王子蒸留所。
猛暑の中たどり着いたオシャレな空間は、キンキンの冷房と冷たい水を用意して迎えてくれました。
かなり気合の入ったオシャレ空間
試飲ルームはバーそのもので、このまま営業していてもおかしくないので、「夜はバーとして営業しているのですか?」と尋ねたところ、工場見学のためだけに用意しているとのこと。これは気合入っている。人気のツアーなのも頷ける。
東京八王子蒸溜所見学ツアーは穴場の日がある
到着していたのは私たち夫婦2名だけだったので、他の参加者を待つこと数分。案内してくれる方から「では時間となったので見学ツアーを開始します」の声が。しかし他の参加者がまだ現れていない。「もしかして我々だけですか?」と聞くと「はい。いつもは満席なのですが今日は八王子祭りと被ってまして・・・」とのこと。なんという贅沢ツアー。この空間を夫婦2人占めですよ。
工場見学では工程の順番通りに説明を聞く
まずは材料の説明
香り付けのハーブやチップなどの説明や、ジンに欠かせないジュニパーベリーを齧らせてもらった。
ジンとは
ジンとは、ウォッカなどのアルコールにジュニパーベリーで香り付けしたものを再蒸留するお酒です。元々は蒸留酒にジュニパーベリーを漬け込んだ「ジュネヴァ」というオランダのお酒が起源のようです。
ベースとなるアルコールの種類は問いませんので、例えば焼酎にジュニパーベリーで香り付けして再蒸留すればそれもジンということになります。ジャパニーズクラフトジンと呼ばれるものには焼酎ベースの物が多くあり、鹿児島のものを買って飲んだことがありますが、それはそれでおいしいですね!その他の香り付けに用いられる材料は自由なので個性の出しどころです。
八王子蒸留所ではロンドンドライジンの伝統的な製法を用いて作られるそうで、ウォッカをベースに作っているそうです。
磨き上げられた蒸留器
蒸留器は銅が使われていて、毎日磨かないと表面が酸化するそうです。磨き上げられた蒸留器はトランペットのように美しい姿でした。
連続蒸留器の使い方で味が変わるそうで、繊細な風味や野性味ある風味を出せるそうです。
蒸留の過程ですべてが製品となるのではなく、何割かは商品となる水準に達しない損失が出来るそうです。そのため出荷できる生産能力に限りがあるそうで、この蒸留器をもうワンセット作る計画があるようです。
そのため来年は工場見学をしばらくお休みすることになるとのことでした。
生産は人海戦術
ボトリングは、手作業で行っているそうで、コルクの封入やラベル貼りも結構時間が掛かるそうです。そのためジンの生産能力が上がったら大変ですと戦々恐々でした。
お待ちかねの試飲は大盤振る舞い
まずはストレートで東京八王子蒸留所のジン「クラシック」「エルダーフラワー」「スパイスジン」を頂く。それぞれ個性があり、香りが鼻に通って清涼感を感じます。夏にぴったり。
ストレートなので各種少しずつ飲ませてもらい、試飲だし、これでおしまいかな?と思っていたら「次は・・・」「ジンと言えばジントニックを試飲いただきます」とのこと。ジントニックを作る際のメジャーカップは大きい方の45mlの方で注いでくれた大盤振る舞いでした。異なるジンで数種類作ってくれて、杯数を重ねていくと、「今度はご自身でジントニックを作っていただきます。」とカクテル作りの体験までさせてくれた。かなり飲ませてくれる。濃い目のジントニックを数杯飲んで、もういい気分になってしまいました。
試飲のあとは有料のバータイムに突入
結構飲んだあとは、有料のバータイムとして棚のお酒を飲んで良いですよ、とのことでした。有料といってもかなりリーズナブルです。1杯500円程度で飲めます(しかも多めに注いでくれる)。
BEL AIR GIN
すでに酔いは進んでいたので、最後の一杯として、この東京八王子蒸留所を開設した原因となったジンなるものを飲ませてもらった。“飲める香水”と称されるBEL AIR GIN。これは確かに衝撃を受けた。今までに知っているジンという範囲では表現できない正に飲める香水。
買うとかなり高い部類のジンで、置いてあるところも多くないと思いますので、これを飲むために工場見学しても価値があると思います。
もう一度飲みたいな。
贈答品としてもおすすめ
自分で飲むのも勿論ですが、贈答用としてもおすすめです。お酒好きなら喜んでもらえる逸品だと思います。工場で買うと少し安く買えますが、常時一般開放はしていないので、この工場見学の時にしか買えません。
無料の工場見学でここまでしてもらったので、私が出来ることは、少しでもこのハチオウジンを広げることですね。口コミや、贈り物で積極的に利用していきます。もちろんステマとかじゃないですよ!