ワンストップ認証とは
私文書のアポスティーユ証明を受けるためには、公証役場、法務局、外務省で手続きを踏む必要があります。ワンストップ認証では、公証役場で「公証人の認証」「法務局の公証人押印証明」「アポスティーユ証明」これが同時に行われます。
通常の手続きとワンストップ認証の違い
私文書にアポスティーユ証明を付与するための通常の手順



このように公証役場で公証人に認証してもらい、法務局に行って公証人押印証明をしてもらい、外務省でアポスティーユ証明をしてもらうことになります。
取得にかかる時間
公証役場の認証
公証役場に行って認証してもらうため、その日に終わります。ただし公証人は、公証役場へ来れない人に向けた出張認証などを行っている場合もあるため、公証役場に行っても公証人が不在であることがあります。そのため事前に予約が必要なことが多いでしょう。
法務局の公証人押印証明
法務局に行けば即日押印証明をもらえますが、出張所ではなく地方法務局の本局のみ取り扱っている業務です。地方法務局の本局は原則的に各都道府県に1か所しかありません。
郵送でも手続きが出来ますが、概ね3~5日掛かると見積もります。
外務省のアポスティーユ
外務省のアポスティーユは原則郵便での受付です。窓口で受け付けることも出来ますが、即日発行は出来ません。返信封筒の用意をして行くか、再度窓口に取りに行く方法がありますが、戻ってくる日数はそれほど変わりませんので、郵送で申請した方が良いでしょう。
投函した翌日に届く想定ですが、外務省に到着した翌日から数えて3開庁日にアポスティーユが付与された書類が発送されます。最近では普通郵便業務は土日に行っていませんので、急ぎの場合はレターパックが良いでしょう。外務省はレターパックでの取り扱いを推奨しています。手続きが完了し、書類が戻ってくるまで概ね1週間を見ておいた方が良いでしょう。

このように公証人の認証から外務省のアポスティーユ証明を得るまで、すべての手続きが完了するまで、10~15日を見積もっていた方が良いでしょう。連休が多いときは、なおさら時間が掛かります。
私文書にアポスティーユ証明を付与するためのワンストップ認証の手順

ワンストップサービスでは、公証役場で、「公証人の認証印」「法務局の公証人押印証明」「外務省のアポスティーユ証明」が一度に取れます。
すべての手続きが一度で終わるため、時間が節約できます。
アポスティーユが必要な本人が外国へ出国するまでに時間がないときは、ワンストップサービスが使える公証役場で認証してもらった方が都合が良いでしょう。
ワンストップ認証が出来る公証役場
ワンストップ認証が出来る公証役場は北海道(札幌法務局管区内)、宮城県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県の公証役場となっています。
当事務所は東京都の公証役場でのワンストップ認証に対応しています。お急ぎの方、公証役場、地方法務局から距離がある方、ぜひご依頼ください。