不動産トラブルの判例や、不動産用語をわかりやすく解説します。 宅建業・建設業での経験を持つ行政書士が解説する不動産ブログです。 新しい記事 隣地建物からの落雪に「屋根の改築」や「設備管理の義務」を求めたが棄却された事例投資用物件における想定利回りと法令上の制限──売主業者に求められる調査説明義務とは?騒音・脅迫行為が信頼関係の破壊とされ、賃貸契約が解除された事例競業避止義務違反と信用棄損行為による損害賠償請求が認められた事例築50年超のアパートで「家賃6か月分」の立退料により正当事由が認められた事例重説は日本語で足りるのか?~外国人買主への説明対応を巡る裁判例から考える~ 宅建業サポートブログ 記事一覧 隣地建物からの落雪に「屋根の改築」や「設備管理の義務」を求めたが棄却された事例東京都内や多摩地域においても、異常気象による大雪が降ることがあります。八王子市でも、屋根からの落雪が…投資用物件における想定利回りと法令上の制限──売主業者に求められる調査説明義務とは?売主業者が示した想定利回りの根拠となる収益に、条例によって現実には得られない広告収入が含まれていた場…騒音・脅迫行為が信頼関係の破壊とされ、賃貸契約が解除された事例今回は、賃貸マンションにおける借主の迷惑行為(騒音・脅迫的言動)によって、貸主が契約を解除し、損害賠…競業避止義務違反と信用棄損行為による損害賠償請求が認められた事例従業員による転売行為と虚偽通報の法的責任 宅建業を営む事業者にとって、信頼できる従業員の存在は事業の…築50年超のアパートで「家賃6か月分」の立退料により正当事由が認められた事例古いアパートを取り壊して建替えたい、あるいは別の用途に転用したいという相談は、宅建業者の皆様からもよ…重説は日本語で足りるのか?~外国人買主への説明対応を巡る裁判例から考える~外国人買主との不動産取引において、日本語が通じない場合でも、重要事項説明(以下「重説」)は日本語で行…保証人を立てられないことを理由にしたローン特約解除は認められるか?不動産売買において、買主が住宅ローンを利用する場合、多くの契約では「ローン特約(住宅ローン特約)」が…建築基準法違反があっても「瑕疵」ではない?― 改築予定の頓挫を理由とする契約解除・代金返還請求が棄却された事例不動産売買契約において、購入した建物に建築基準法違反が存在した場合、それは売主の「瑕疵担保責任」や「…予想外のコスト増加は「建物が建築できない場合」に当たるのか?目次売主の一方的な白紙解除が認められず、買主の違約金請求が認容された事例事案の概要売主の主張:「採算…改正民法後の法定更新でも連帯保証契約は有効か~極度額未記載の主張が棄却された事例令和2年の民法改正により、個人が保証人となる保証契約には「極度額の定め」が必須となりました。宅建業者…デート商法による不動産投資勧誘 ― 宅建業者に全額損害賠償が命じられた事例いわゆる「デート商法」により、異常に高額な価格で不動産を購入させられた買主が、売主である宅建業者に対…宗教法人の不動産売却に潜むリスクとは裁判所は、宗教法人が所有する不動産を適切な手続きを経ずに売却した事案において、媒介を行った宅建業者の…日照阻害を理由とする建築工事差止請求が棄却された事例事案の概要 裁判所の判断 日照阻害について 本件建物によりX1らの住宅に生じる日影はX1住宅では、冬…連絡不能の賃借人の動産を処分した賃貸人の責任宅建業者として管理業務に携わる中で、連絡の取れなくなった賃借人の部屋に動産が残置されている場面に直面…「納戸」を「居室」と誤認させた広告表示により不法行為責任が認定された事例目次事案の概要裁判所の判断不法行為責任の有無損害の認定宅建業者への示唆実務上の留意点事案の概要 本件…都市計画道路予定地に関する建築規制の説明不足が契約解除理由とならなかった事例不動産取引における「重要事項説明」は、宅建業者の責務の中でも最も慎重を要する業務の一つです。特に都市…投資用物件の利回り説明と調査義務を怠った宅建業者に媒介報酬の全額請求が否定された事例目次事案の概要裁判所の判断宅建業者の調査説明義務について媒介報酬の減額の根拠買主側の損害賠償請求につ…賃貸住宅の共用廊下に目隠しを設置する義務はあるか?―民法235条1項の適用を巡る隣地住民の請求が棄却された事例賃貸住宅や共同住宅の建築において、隣地との視線問題やプライバシー配慮は、近隣トラブルの火種となり得る…私道通行妨害と不法行為責任~建築工事遅延を巡る損害賠償請求が一部認容された裁判例目次建築工事の大幅遅延の結果、数千万円規模の損害賠償命令事案の概要 ― 唯一の接道が「通行妨害」され…媒介業者を排除して三為契約を行った売主・買主らに対する媒介報酬請求が認められた事例目次媒介契約の「条件成就妨害」と不法行為責任に関する裁判例 事案の概要:媒介業者の排除と第三者への売…転売物件における説明義務違反が認定された事例目次共用部電力使用料金に関する情報提供の不備が争点に事案の概要裁判所の判断宅建業者としての留意点共用…収益物件の用途制限に関する説明義務―買主の損害賠償請求が棄却された事例収益物件の売買においては、建築基準法上の用途制限や容積率計算に基づく制限を十分に理解し、かつそれを買…地中埋設物の「説明済み」なら売主に責任はない?~瑕疵担保責任が否定された判例不動産を購入した後に「こんなものが埋まってるなんて聞いてない」というトラブルは意外と多いです。特に建…融資特約期限・残代金支払期限の「口頭延期」は通用しない目次期限延長は書面合意がなければ無効とされた事例事案の概要裁判所の判断ポイントまとめ期限延長は書面合…ハウスクリーニング特約等をめぐる賃借人の主張が棄却された事例から学ぶ実務上の留意点目次賃貸借契約における特約条項の有効性と説明義務事案の概要判決の要旨と実務上の留意点実務への示唆 賃…【業者間売買】「違法建築物の説明義務」――“可能性”の告知で足りるとされた裁判例取引対象物件に遵法性リスクがある場合、宅建業者間の取引では売主側はどこまで説明すべきか――。本件判決…土壌汚染調査を理由にした残代金支払期限延長の申出──宅建業者間売買における契約解除および違約金請求が認められた裁判例本事例は、宅建業者間で締結された不動産売買契約において、買主側が残代金支払直前に土壌汚染調査を理由と…ローン特約解除期限を過ぎた後にした解除を巡り手付金返還が認められた事例目次宅建業者は「形式的な理由」で買主のローン特約解除を否定しないよう慎重な判断を事案の概要裁判所の判…賃貸人は転借人に明渡しを請求できるか「解除=合意解除」と評価されたため却下された事例「賃借人の家賃不払いを理由に賃貸借契約を解除したつもりが、実質は“合意解除”と見なされ、転借人に対す…看板の設置制限について説明がなかったとしても、媒介業者の損害賠償責任は認められなかった事例事業用賃貸物件に関するトラブルとしてしばしば見られる「看板設置」に関して、媒介業者への説明義務違反が…管理組合が締結した売買契約の無効今回は、宅建業者が売主となった不動産売買契約において、買主であるマンション管理組合の「権限」や、「手…境界塀の一部が数センチ越境してたら、勝手に取り壊していいの?昔からある所有者が不明の境界塀が自分の土地に越境している場合に、勝手に取り壊しても良いのでしょうか。…高齢者を狙った押買い?売主に必要な意思能力売主の意思能力が相当程度低かったとして買主の売買契約と仲介業者の媒介契約が無効と判断された事例です。…投資用マンション売買契約で消費者契約法の取消しが否定された事例勧誘トラブルが多い投資用マンションにおいて、売買契約をした買主から売主に対して消費者契約法の不実告知…外国人に対する不動産売買契約での説明責任外国人との不動産売買で、意思疎通の齟齬が生じてトラブルになった事例です。 事案の概要 外国人買主は、…フルリフォーム済みの中古マンションで排水不良!損害賠償は認められるのか?この事例は、フルリフォームと謳い販売した中古マンションで排水不良が発生した事案で、瑕疵担保責任による…手附解除期限の特約が宅建業法で無効とされる事例この事例では、融資特約による契約の白紙解除を求める個人買主に対し、手付解除期限が過ぎていることを理由…越境の覚書はなぜ必要か?越境とは 越境とは、この図のように、他人の土地に建物の一部がはみ出している状況を指します。 ブロック…土地家屋調査士事務所に私道の通行掘削等承諾書の業務を依頼をしていませんか「不動産会社から測量や境界立会のついでに私道の通行掘削等承諾書を取ってくれと言われて困っている」最近…賃貸マンションのオーナーチェンジにおいて入居者資料を開示する場合の注意点賃貸マンションの入居者資料は重要な個人情報です。審査に利用する借主個人の属性や保証人、緊急連絡先の情…賃貸借契約の更新契約書に署名をしない連帯保証人目次更新後の賃貸借契約における連帯保証人の責任紛争の内容当事者の主張判決の要旨本事例から学ぶこと更新…低廉な空家等の売買取引における媒介報酬額の特例(令和6年改正)目次郊外の既存住宅の流通市場の問題背景と課題低価格物件の取引における報酬規定の改正について改正内容と…敷金返還は家屋の明渡しと同時履行の関係か明渡しとは 10年前ほど前の標準的な建物賃貸借契約書では、明渡しについて「借主は本物件を原状回復の上…「仲介手数料を払いたくないから」と直接取引に変更してはいけません不動産購入には、それを紹介してくれる媒介業者の存在が大きく影響します。不動産業界の方であれば、自分で…マンションに電動キックボードやシェアサイクルを検討する場合に気を付けることマンションの空地に電動キックボードやシェアサイクルの設置を検討していませんか? 都内を歩いていると電…抵当権で不動産占有者の排除を求める抵当権は占有を伴わない権利であり、抵当権が設定された不動産であっても所有者が自由に使用できる使用価値…民泊利用を所有者が承諾している物件でも民泊利用が出来ない場合がある目次民泊利用を所有者が承諾している物件でも民泊利用の可否は借主の責任で行う必要がある。民泊は事業化の…再建築不可物件で柱一本残したリフォームは可能か再建築不可物件でも、柱一本残せばリフォームとして建替えられるのでしょうか? これはかなり難しいと考え…入居者が行方不明に!連帯保証人に明渡しを請求できる?入居者と連絡が取れない! 入居者と連絡が取れない事と、家賃の滞納は密接に関係しています。家賃の振込が…原野商法に宅建業法は適用されるのか目次原野商法の被害事案の概要保証協会の役割と限界まとめ原野商法の被害 事案の概要 平成27年7月27…マンション建替えの売渡請求権の強制力建替え決議と売渡請求 建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)第62条に基づく建替え決議と、区分所…不動産業者から顧客紹介料を継続的に受領することは可能か?不動産業界では、宅建業免許を持たない一般事業者が不動産業者に顧客を紹介し、紹介料を受領することが増え…専任媒介契約の更新特約、自動更新でやっていませんか?目次専任媒介契約の自動更新条項は無効です専任媒介契約とは自動更新特約の背景と問題点宅地建物取引業法の…建物賃貸借契約の通常損耗に関する原状回復義務賃貸借契約における通常損耗の原状回復義務に関する問題は、入居者と貸主の間でしばしば発生する紛争の一つ…賃貸建物の小修繕の負担者は貸主?入居者?賃貸借契約における小修繕の責任分担は、貸主と入居者の間でしばしば問題となります。「小修繕」については…「法人契約って名義が違うだけでしょ?」と思っていませんか?法人との建物賃貸借契約法人との建物賃貸借契約は、個人との契約とは異なる多くの特性を持っています。本記事では、法人との賃貸借…暴利行為として無効とされた不動産売買契約本記事では、売買代金が著しく低廉であった第1売買契約が暴利行為として無効とされ、転得者からの明渡請求…認知症による意思能力の欠如が売買契約を無効にした事例目次東京地裁判決平成21年10月29日:紛争の内容契約の経緯売主Xの認知症の状況各当事者の主張裁判所…やっぱりやめたい。契約直前の不動産売買を中止したら不動産は大きな取引です。すこしの要因でも心が大きく揺らぐことがあるでしょう。「やっぱりやめたい。契約…分譲住宅の価格に関する説明が違法行為とされた事例目次最判平成16年11月18日事案の概要判決の要旨まとめ最判平成16年11月18日 これは、分譲住宅…ワンルームマンション投資の勧誘における説明義務違反目次東京地裁判決平成31年4月17日東京高裁判決令和元年9月26日紛争の内容各当事者の言い分裁判所の…宅建業者が売主の場合の、商人間売買における売主の契約不適合責任不動産取引において、宅建業者が売主となる場合に売主の契約不適合責任についての取り決めがなされていない…瑕疵担保責任免除特約の効力が否定された事例目次札幌地裁判決平成17年4月22日紛争の経緯各当事者の言い分本事例の問題点本事例の結末まとめ札幌地…ローン特約条項による解除権行使と媒介業者の助言義務違反目次東京地裁判決平成24年11月7日の紛争事例事件の概要当事者の主張判決の結末まとめ東京地裁判決平成…不動産取引の諸費用の説明義務を巡る紛争事例不動産取引において、売買契約の諸条件は極めて重要です。本体価格以外にも諸費用の詳細な説明は欠かせませ…20年以上前の心理的瑕疵に対する説明義務不動産取引において、物件の過去に起きた事件や事故による心理的影響、いわゆる「心理的瑕疵」は購入者や入…私道の通行掘削に関する説明義務違反目次東京地裁判決平成29年5月11日の紛争の内容紛争の経緯当事者の言い分本事例の裁判所の判断まとめ東…道路擁壁のセットバック工事についての説明義務違反目次東京地裁判決平成30年9月27日の紛争の内容紛争の経緯当事者の言い分本事例の裁判所の判断まとめ東…浸水被害の調査説明責任に関する事例目次中古住宅の浸水履歴に関する詳細な調査と情報提供を怠ったとして、売主業者および仲介業者に対する損害…土壌汚染対策法が制定される前に販売した分譲地の土壌汚染に関する説明義務違反目次岡山地裁判決平成23年5月31日紛争の経緯当事者の言い分問題点に対する裁判所の判断本事例の結末ま…更地販売における地中埋設物の問題と宅建業者の説明義務目次売買の対象更地に地中埋設物等が存在した場合における宅建業者である売主及び媒介業者の損害賠償責任紛…「たぶん大丈夫です」と未確認のことを口にしていませんか?口頭説明の誤りによる責任目次東京地裁判決平成24年5月31日における紛争事例事例の経緯各当事者の言い分本事例の問題点本事例の…計画未定の計画道路による土地収用の可能性の有無は土地売買契約の瑕疵に当たるか紛争の内容 平成15年3月、買主Xは売主業者Y1から新築戸建住宅を7,760万円で購入し、同年9月に…忘れたころに掘り起こされた接道義務違反。説明義務違反が不法行為として問われた事例目次17年前の重要事項説明義務違反が不法行為として問われた事件事件の背景各当事者の主張判決の要点まと…高度地区の規制に関する告知義務違反第2種高度地区の規制内容の告知義務違反による損害賠償責任 第2種高度地区の規制内容の告知義務違反によ…調査を元付業者に丸投げしていませんか?客付業者側の調査義務違反目次賃貸物件に関する重要な登記情報の調査を怠った媒介業者が、裁判で損害賠償を命じられた事例紛争の内容…危険な他人物売買。それ地面師かも|媒介業者の調査義務違反目次他人物売買取引における媒介業者の調査義務違反に関する損害賠償請求調査不備が原因とされる紛争事例各…この空地を駐車場にしましょう!と勧誘していませんか?駐車場収入に関する不正確な広告投資物件の駐車場収入に関する不正確な広告が引き起こした紛争事例 投資用物件の売却において、駐車場収入…退去時のハウスクリーニング費用。その特約は妥当ですか?賃貸借契約において、退去時のハウスクリーニング費用を入居者負担とする特約の有効性と、その場合の貸主の…代理人と売買契約を締結する場合の留意点と契約書の記載方法不動産売買において、契約当事者が直接立ち会えない場合や法的な能力が不足している場合、代理人が契約を締…不動産取引に欠かせないハザードマップ調査の重要性今回は、ハザードマップの重要性について詳しく解説します。不動産取引において、物件の立地や周辺環境のリ…登記簿謄本の詳細と調査前回は、法務局での基本的な調査手順について解説しました。今回は、法務局で入手すべき具体的な書類の中で…法務局での調査今回は法務局での調査や役所での建築確認、道路台帳の閲覧など、売買物件の調査について説明していきます。…建築確認や道路台帳による調査今回は、建築確認に関する調査や道路台帳を用いた調査について詳しく解説していきます。 建物の構造や法令…越境の確認今回は越境の確認について解説していきます。越境問題は、近隣関係に大きな影響を与えるため、細心の注意を…中古戸建てと分譲マンションの調査今回は、中古戸建てと分譲マンションの調査について解説します。中古戸建てと分譲マンションは、それぞれに…不動産のインフラ設備の確認今回はインフラ設備の調査の確認について解説していきます。インフラ設備の状態は、取引に大きな影響を与え…
建築基準法違反があっても「瑕疵」ではない?― 改築予定の頓挫を理由とする契約解除・代金返還請求が棄却された事例不動産売買契約において、購入した建物に建築基準法違反が存在した場合、それは売主の「瑕疵担保責任」や「…
賃貸住宅の共用廊下に目隠しを設置する義務はあるか?―民法235条1項の適用を巡る隣地住民の請求が棄却された事例賃貸住宅や共同住宅の建築において、隣地との視線問題やプライバシー配慮は、近隣トラブルの火種となり得る…
土壌汚染調査を理由にした残代金支払期限延長の申出──宅建業者間売買における契約解除および違約金請求が認められた裁判例本事例は、宅建業者間で締結された不動産売買契約において、買主側が残代金支払直前に土壌汚染調査を理由と…