PCBを含む製品・PCB廃棄物の届出
Notification of poly-chlorinated biphenyls
PCBを含む製品・PCBの廃棄物の確認していますか？
PCBを含む製品・PCBの廃棄物の問題点
- 健康被害が出る恐れがあります！
- ビルや工場の売買がしにくくなる
- 期限を守って処分しないと罰則があります！
健康被害への懸念
PCBが大きく取り上げられるようになったのが「カネミ油症事件（昭和43年）」です。PCBは体内の脂肪に吸収されやすく、蓄積すると皮膚疾患のほか、内臓障害、ホルモン異常、甲状腺異常を生じることがわかっています。
築古ビルや工場の売買で困る
例えば築古ビルの売買を予定している場合、建て替え目的の売買であることも多いと思います。そのときにビルの高圧受電設備にPCBが含まれていた場合には、建物の売買契約を行う前に、これらにPCBが含まれるかどうかをまず売主が確認し、含まれていた場合は所要の手続きを行う必要があります。
継続使用する場合
電気工作物が使用中のものである場合には、地位の承継である場合を除き、売主が廃止届出を、また買主が新たに設置等届出を行う必要があります。
建物を使用せず解体する場合
建物の使用をせず解体する場合には、売主が廃止届と処分手続きを行わなければなりません。
それまで引渡しが完了しないので取引に時間を要すことになります。
処分期限と罰則
処分期限
令和9年3月31日まで
罰則
3年以下の懲役もしくは、1,000万円以下の罰金または併科
PCB廃棄物等の調査から処分までの流れ
調査方法
自家用電気工作物の場合
自家用電気工作物圧受電設備は通常、キュービクルと呼ばれる金属箱の中に変圧器、遮断機、コンデンサー等とともに設置されています。
確認は必ず電気機器の保守・点検を行っている電気主任技術者等に依頼してください。
非自家用電気工作物の場合
低圧受電の分電盤のコンデンサーや溶接機などに付いているコンデンサー等の機器で、メーカーに確認してください。
PCBが含まれていると分かったら
使用中の場合
使用中の機器が低濃度PCB含有電気工作物に該当することが判明した場合は、遅滞なく届出が必要です。
自家用電気工作物
非自家用電気工作物
廃止後
使用を終えて廃止した低濃度PCB含有電気工作物は低濃度PCB廃棄物となります。低濃度PCB廃棄物となったら適正に保管し、毎年6月に都道府県または政令市に届出をします。
自家用電気工作物
非自家用電気工作物
処分後
最終的に低濃度PCB廃棄物は、無害化処理認定業者か民間の産業廃棄物処理業者に委託して処理します。すべての処分が終了したら都道府県・政令市に届出をします。
自家用電気工作物・非自家用電気工作物
料金
| 業務の分類 | 報酬額（税込） |
|---|---|
| PCB含有電気工作物の届出 | 55,000円～ |
| PCB廃棄物の保管・処分状況届 | 33,000円～ |
| PCB廃棄物保管 | 50,000円～ |
| PCB廃棄物収集運搬・処分 | 100,000円～ |
| PCB廃棄物保管 | 50,000円～ |
