非嫡出子とは

母子

婚姻関係にない男女から生まれた子を婚外子(非嫡出子)と言います。
非嫡出子は母の氏を称し、この場合母親の籍に編製されます。

民法第790条
嫡出である子は、父母の氏を称する。ただし、子の出生前に父母が離婚したときは、離婚の際における父母の氏を称する。
嫡出でない子は、母の氏を称する。

戸籍法第6条
戸籍は、市町村の区域内に本籍を定める一の夫婦及びこれと氏を同じくする子ごとに、これを編製する。ただし、日本人でない者(以下「外国人」という。)と婚姻をした者又は配偶者がない者について新たに戸籍を編製するときは、その者及びこれと氏を同じくする子ごとに、これを編製する。

ちなみに戸籍は「三代同一戸籍の禁止」となっており、親と子と孫が同一の戸籍に属することはありません。
これは戸籍法16条、17条から導き出されます。

  • 婚姻の届け出があったらその夫婦について新戸籍を編成する。
  • 戸籍の筆頭者またはその配偶者以外の者が氏を同じくする子・養子を持った時は新戸籍を編成する

以上の結果3代が同一戸籍に入ることはありません。

非嫡出子の相続権の問題

非嫡出子には父に認知された非嫡出子と認知されていない非嫡出子がいます。
父に認知されていない非嫡出子は、父の相続権がありません。

非嫡出子が父親の相続権を得るには、認知を届け出て法律上の親子関係を発生させなければならないのです。
しかし非嫡出子の相続分は嫡出子の二分の一しか権利がありません。
この民法の規定は、憲法の法の下の平等に反していないか争いがあります。この民法の規定は憲法違反であるとの最高裁判決がありました。今後、改正されることが予想されます。)

悩むおじいさん認知には父の一方的意思で親子関係をつくる任意認知というものがあります。
(これは一方的に法律関係を形成するものですので、認知を受けた子の方は「認知無効」を主張する事ができます。)
一方、民法は、父親が認知をしない場合に、訴えによって強制的な親子関係を形成する「認知の訴え」を規定しています。

強制認知のような親子関係の争いは、扶養義務や相続などの取り分に端を発する場合が多いようですが裁判所の判断で親子関係が形成されるなんてちょっと違和感を感じます。非嫡出子の保護を考慮し形式的な親子関係を形成する制度なのですが、本来の親子関係とは遠くなってしまいそうです。